フランスアンティーク ミルクガラス ランプシェード
江戸～明治時代に使われたと思われる朱色漆塗りの扉付の収納箱です。\r\r鉄金具が、扉の十文字鉄帯、鍵穴飾り、蝶番、角八か所の隅金具などにふんだんに使われ、美しい朱色と鉄金具の黒色が重厚感とともに存在感を放っています。\r背は低く、幅より奥行が少し長めの、側板や天板に持ち手のない、従って持ち運び用ではなく、据え置き型の収納箱と考えられます。\r\r古い時代の家具などは「時代」を付けて、例えば、箪笥は「時代箪笥」などと呼ばれます。また、小さな家具は「小（しょう、こ）」も付けて呼ばれるようです。\r出品の収納箱は、「時代小箪笥（しょうだんす）」、「時代小引出し（こひきだし）」、単純に「時代収納箱」、いずれがピッタリするのでしょうか。現在の感覚からは、外観は（小）箪笥とも（小）引出しとも違うように思えますが。\rなお、時代や小を付けての呼び方はあくまでも俗称で、呼び方が特に重要というわけではありません。\r\r当時の用途は、施錠は扉しか出来ず、金銭収納ではなく、証文や帳簿（一端が綴じられた縦長形状？）収納だったのでは。また、置場所は、背が低く、板敷や畳敷きの間にそのまま置いたのでは使い勝手があまり良くなく箪笥などの上に置いていたのではないかと推測します。\r\r相当の経年であり汚れやキズ、塗りの痛みなどは否めませんが、凹みやガタツキなどはほとんど見られず、堅牢さは維持されています。\r鍵はありませんが、鍵穴のツマミを左右にスライドさせることで扉の開閉が出来ます。\r大きさは、高さ約２６．５ｃｍ、横幅約４０ｃｍ、奥行約５１ｃｍ、重さは約６ｋｇと結構な重量です。\r\r美しい朱色漆塗りの重厚感、存在感のある「時代収納箱」です。何かの収納に活用していただければ幸です。

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